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上司のリーダーシップに関する正社員5049人の意識調査結果

1.上司のリーダーシップが強いと思う人は37.8%

設問「あなたの上司はリーダーシップが強い」に対する回答割合は、5段階中「あてはまる」、「どちらかといえばあてはまる」と肯定的に回答した人の割合が37.8%、逆に、否定的に回答した人が28.8%でした。

あなたの上司はリーダーシップが強い」に対する回答割合

2.強いリーダーシップとは【率先して挑戦】、【部下育成】、【方針伝達】、【評価フィードバック】、【チームワーク重視】

設問「リーダーシップが強い」に肯定的に回答した人が、どのような点を具体的に評価しているかについて分析しました。

上司のリーダーシップスタイルに関して聞いた全設問26問の中で、上記肯定的な回答者が、特に高く評価した項目が以下になります。

● 自ら率先して目標達成に向けて最後まで挑戦する【率先して挑戦】
● 仕事を通じて部下の育成に努める【部下育成】
● 組織の目標や方針を明確に伝える【方針伝達】
● 部下へ評価結果やその理由を十分に説明する【評価フィードバック】
● 職場がチーム一丸となるよう働きかける【チームワーク重視】

(各項目毎に標準化を実施、平均50に偏差値化した結果を高い順に並べてあります↓)
「リーダーシップが強い」で評価が高い項目

※参考まで、上記「強いリーダーシップ」に肯定的な回答者の平均値と、否定的な回答者の平均値とのギャップについて確認したところ。ほぼ同様の項目がギャップの大きい項目として並びました。

3.部下が転職を考えてしまう上司のリーダーシップの特徴として、【放任】、【チームワーク志向欠如】、【部下育成や配慮不足】があげられます。

転職を考えると回答した人に関して、直属上司のリーダーシップスタイルの特徴を分析しました。

仕事感について聞いた設問「あなたは転職を考えることがある」に対して「あてはまる」と回答した23.0%の人たちが、直属の上司について特に低く評価した項目が以下になります。

● 仕事の分担や調節を適切に実施【調整実施不足=放任】
● 職場がチーム一丸となるよう働きかける【チームワーク志向欠如】
● 仕事の計画・分担を示し的確な指示【的確指示不足=放任】
● 仕事を通じて部下の育成に努める【部下育成不足】
● 部下の気持ちや立場を大事にしている【配慮不足】

(各項目毎に標準化を実施、平均50に偏差値化した結果を高い順に並べてあります↓)
「部下の転職意向が高い」で評価が低い項目

4.部下のモチベーションが高い上司のリーダーシップの特徴として、【ビジョン・ミッション共有】、【評価のフィードバック】、【人間的魅力】、【率先して挑戦】があげられます。

モチベーションが高いと回答した人に関して、直属上司のリーダーシップスタイルの特徴を分析しました。

仕事感について聞いた設問「あなたは今の仕事に対してモチベーションが高い」に対して「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と肯定的に回答した32.8%の人たちが、直属の上司について特に高く評価した項目が以下になります。

● 自職場の仕事の価値や重要性を説く 【ビジョン・ミッション共有】
● 組織の目標や方針を明確に伝える 【方針伝達】
● 人間的に尊重できる 【人間的魅力】
● 部下へ評価結果やその理由を十分に説明する 【評価フィードバック】
● 自ら率先して目標達成に向けて最後まで挑戦する 【率先して挑戦】

(各項目毎に標準化を実施、平均50に偏差値化した結果を高い順に並べてあります↓)
「モチベーション高い」で評価が高い項目

上記の結果から、部下の転職意向が高い場合、上司は基本的な管理業務が放任状態になっていないか、部下に対する育成や配慮等のケア不足していないかを、振り返り自省してみることが重要だと考えられます。
また部下のモチベーションを高めるためには、仕事の意味を明らかにしてその重要性を強調し、ビジョン・ミッションを共有する事が有効であると考えられます。更に評価結果をきちんとフィードバックし、自らが目標達成に向けて率先して挑戦することも重要です。

なお、弊社オリジナル人と組織診断ツール「ESベンチマーク・ジャパン」では、直属の上司に関する診断項目を追加致します。広い視野で適切な診断を心がけます。
また、リーダーシップスタイルに関する360度診断とフィードバック研修をセットにしたメニューを新たに開発、提供いたします。

アンケート調査の概要

対象:民間企業・官庁・各種法人に勤務する正社員
実施時期:2007年2月末
実施方法:㈱マクロミル社インターネットリサーチ
有効回答数:5,049名