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リストラを実施した企業の従業員満足度は3.5ポイント低い
1.リストラ経験の有無別に従業員満足度を検証
今回実施したアンケートの対象者545名(正社員として働く方)の内、設問「今の会社・職場では過去にリストラ(人員整理や解雇)が行われたことがある」に肯定回答をした158名の回答とそれ以外の回答387名の従業員満足度(職場満足、仕事満足、モチベーションに関する複数の設問より集計)を比較しました。
2.満足度3.5ポイントの差とは
なお、偏差値での3.5ポイントの大きさについて補足します。 一般的に従業員満足度は職位が高くなるほど高くなる傾向がみられます。弊社の過去の調査結果によると一般社員クラスの平均値と課長クラスの平均値の差異が約3.5ポイントでした。リストラを実施した企業では、課長クラスにおいても、そうでない企業の一般社員クラスの従業員満足度しか有していないことに相当します。
3.職場満足>仕事満足>モチベーションの順で差が付く
従業員満足度の中身を分解すると、差異の大きさは、職場満足>仕事満足>モチベーションの順になりました。
最も差異が大きい設問は職場満足について聞いた設問でした(あなたは、現在の職場で働くことに満足している)。次が、仕事満足「あなたは、今の仕事に満足している」、仕事に対するモチベーション「今の仕事に対して、モチベーションが高い」の順となりました。
(各項目毎に標準化を実施、平均50に偏差値化した結果を高い順に並べてあります↓)
アンケート調査の概要
対象:企業・官庁・各種法人に勤務する正社員
実施時期:2009年6月中旬
実施方法:㈱ボーダーズ インターネットアンケート
正社員として勤務する方を無作為抽出
回収回答数:608名 内、有効回答数 545名